2007年 06月 30日 ( 1 )

 

うち棄てられていても

確か、ムスメが3歳くらいの頃。
僅かばかりの裏庭に夫の父が莓を植えてくれた。

雑草まみれのそこをうんうんと耕し、わざわざ持参してくれた苗を。
ムスメがその小さな手で収穫の悦びを味わえるようにと。

それから幾度も季節はめぐり、手を入れないそこは
三つ葉や蕗が
徒に生い茂るばかり。

桜と同じバラ科に属する莓。
「花はひとへなるよし」と随想したのは卜部兼好(徒然草第百三十九段)。
可憐な一重の花を見る度に思い起こすことができたのに。
もっと手をかけていれば良かったかと。



莓をなめるんじゃない。
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土からその蔓を伸ばして。
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スギナや
忘れな草に守られるように。
ひっそりと、でも鮮やかに色づいて。


きいちご ぽちん ぽちん
 なってるか   なってるよ
  すっぱいか   あまいだろ(岸田衿子 「くまとりすのおやつ」 から)


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ムスメの指は
もうあの頃のようにぽっちゃりとしてはいないし、
小さな赤い実に
歓声を上げることはないけれど。

いじらしく実を結んだこの小さな莓。
しばらく 
凝視めてから味わってみた。

すっぱいね。

ムスメは気合いの早起きでバーゲンに出かけていった。

by urankkkao-ji | 2007-06-30 09:23 | ぐーたらガーデニング