浮 上 の 兆 し 1

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               散り敷いた桜の葉を踏みしめる朝



さてさて、
真っ暗な迷い道から
それではどうやって戻ってこられたか?

自分なりにまとめてみようかい。

うちんちは、どこもかしこもとりとめなく汚れていた。
生活に必要なものはもちろん、其処此処にとっちらかったように置かれた本。

しかも、ジャンルまでとっちらかっている。
リビングのテーブルには、分厚い先達の専門書から
富士丸のモフモフ健康相談室
最新刊のワンピ、のだめ、OL、クッキングパパ、
あじまに桐野夏生(東京島)等々が、雑然と積まれていた。

先達(もちろんワタシも)が敬愛してやまない中井先生の最新刊
「臨床瑣談」も、そっと置かれていた。
丸君の本で幾分癒されたわたしは
引き寄せられるようにその本に手をのばした。

労るような美しい文章で綴られ、
侵襲性のない穏やかな示唆に満ちた「臨床瑣談」は、
胸に染みわたり、心の深いところにまで届いていくようだった。

ほんの少しだけ、大天才の欠片をいただけたような気がして、
そのヨコにあった本も手に取ってみた。
北海道の医師が行った子どものうつ病に関する研究をまとめた本だった。
ごろごろとソファで寝っ転がりながら、パラパラと読んでみた。

子どものうつ病が、日本では外国よりやや多い
というデータの示されたその本には
自分が出して貰っていた薬に関する記述もあった。

もともと、SNRI(選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
はうつ病の治療薬としては、
三環系や四環系の抗うつ剤に比して
圧倒的に副作用が少ないため、このところうつの治療薬として
処方されることが多くなってきているポピュラーな薬だ。
子どもへも、Dr.が注意深く経過を見ながら処方されているようだ。

で、以前にも書いたがワタシはSNRIとともに
ベンゾジアゼピン系の安定剤を服用していたのだが、
超長期作用型で、18時間程効果が持続するタイプだった。

ワタシは、塩酸ミルナシプランより、安定剤に効果を覚えていたので、
飲み残しのSNRIを飲んでみようとさえ思っていなかったが、
その、子どものうつ病の研究書を読んで、
病院に行かなくても、予約の電話をかけなくても、
飲める薬があるじゃないか、とふと思いついたのだった。

                                          (つづく)

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うちんちの秋の花たち。ハナビシソウやビデンスも
雪が降るまで咲いているけれど。
秋桜と白の秋明菊。うす桃色も良いけれど、白が好き。




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by urankkkao-ji | 2008-10-11 12:25 | 病気の話  

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