シアター・キノ


狸小路のとあるビルの2階に「シアター・キノ」という映画館がある。

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狸小路というのは、この街にあるアーケード街で。

た~ぬ~き~小路は~ぽんぽこシャンゼリゼ~♪

という昭和なBGMが流れているトコロだ。
メロディーをお伝えできないのがまことに残念でならないのだけれど。

滅多に映画館で映画を見ることはないワガママン。
最後に見たのはたしか、押井守のイノセンス。

で。
この「シアター・キノ」で、最後に見た映画は・・・と言えば。

カフカの「審判」をもとにした「トライアル ~審判~」という不条理世界を描いたもの。
主演のカイル・マクラクランに夢中だった15,6年前にココで上映されていて、
生まれて初めて一人で映画館に入ったのだった。

そこで、今日見た映画は。

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続富士丸探検隊 第1回で穴澤 賢氏が飯田基晴監督と対談された映画
この国に生まれた犬や猫の現状について、
日に1000匹近い犬や猫の殺処分が行われているペット大国の現状について、
静かに語り合った犬と猫と人間とという映画だ。

多くの方々に見て欲しいドキュメンタリー映画だな・・・と、思った。
(映画の詳しい感想は、続きを読むからどうぞ。)

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犬と共存できる社会に向けて、できることから始めてみたい。
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少し前、他の方のブログにこんな内容のコメントをした。

「捨て猫や捨て犬の姿って、最近見ないよね。
小さい頃はいっぱいいて、何度も拾って帰っては親にねだって育てたよね。
この頃の子どもはそういう機会に巡り会えないから、可哀相かも。

小さな命を前にして、拾って帰ろうかどうしようかドキドキ迷って。
親に怒られるだろうな・・・うちにはキカナイ犬がいるしな・・・。
許して貰えなくて、泣くのかな・・・。
なんて子どもなりに精一杯悩む経験も、
親に渋々でも許されて飛び上がるほど嬉しかった経験も
今はもう経験できないのだろうね。」・・・・と。

ジブンには見えていないだけだった・・・っと、この映画は教えてくれた。
穴澤さんと飯田監督の対談もちゃんと読んでいたはずなのに。
映像の力に圧倒された。

映画は淡々としたドキュメンタリーで、その語り口には行き過ぎた感傷も
ヒステリックな叫びも見あたらない。
押しつけがましさも、教条的なニオイも感じられないドキュメンタリーだ。

捨てるヒトの言い分も。救う人の考えも。保護して里親を捜す団体も。
各自治体にある動物愛護センターの殺処分を担う人々も。
カメラを前に、時に激しい光を眼に宿しながらも努めて冷静に語り続けようとする
姿が印象的だ。

「その人の中に捨てる・・・という選択肢がもともとあるから、それができるのだ。
自分が選択肢として持っていないことはしない」

という意味のことを穴澤さんが対談で指摘されていらしたように思うが、
まさしく、そういうことなのだ・・・・という思いがしんしんと胸に落ちてきた。

人間であることが恥ずかしくてたまらなかった。
同時に、その恥ずかしさの尻ぬぐいを必死でなさる人々、
殺処分を少しでも減らそうと日々奮闘する方々(行政職員も含めて)に、
救われる思いでもあった。

何億もの予算で運営されているイギリスの動物愛護団体の活動をもってしても
殺処分をゼロにすることはできてはいない。

それでも。
ペット大国ではあっても、決してペット天国とは言えないこの国の現状を
ただ憂えているだけでは何も変わりはしないのだと。
ジブンにできることから始めなくては、この現状は変わらないのだと。
改めて実感させてくれるドキュメンタリー映画だった。

むやみに仔猫や仔犬を増やして、愛護センターに処分を頼む人がいれば、
やむにやまれぬ事情で犬を手放す人もいる。
かと思えば、ジブンの暮らしもおぼつかないホームレスの方々が、
捨てられた犬や猫たちと寄りそう様に暮らす。
そしてそれを支援する方々もいる。

恥ずかしいのもニンゲン。
温いのもニンゲン。

このドキュメンタリー制作を飯田監督に託した稲葉恵子さんが、映画の完成を見ないまま
他界されたことが残念でならない。
飯田監督は稲葉さんの勘どおり、静かに訴えかける映画を完成させていらっしゃいますよ。
どうぞ、ご安心くださいませ。

合掌。

by urankkkao-ji | 2009-12-12 00:45 | とんでもないヤツ  

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